3つの基本的価値観の特徴

世界中には多くの国家や民族があると同時に、また様々な物の見方や考え方がある。そこで、「経済次元」「政治・軍事次元」「科学・宗教次元」に分けて次のように簡単にまとめてみた。

経済次元

  • 資本主義は結局、カネやないか。きれいごと言っても結局、カネのある奴が勝ちさ。

政治・軍事次元

  • 力(権力・軍事力)による支配、多数決の原理
  • 世界と国際法、国家と憲法、法による支配、法による秩序、法の前の平等
  • 国際法だけで、恒久的な世界平和の維持は可能か?
  • 民主国家では主権は世論にある。
  • 自分と現実社会との関係
  • 日本国憲法は人類普遍の原理に基づくものであるか?
  • 人権は普遍的原理であるか?
  • 基本的人権としての「安らかな死を迎える権利」「自由死(断食自然死や自己安楽死など)を選ぶ権利」はあるか?
  • 一般的に、法を遵守することと社会的正義は結び付けられるが、その場合の社会的正義はあくまでも相対的なものである。

科学・宗教次元

  • 絶対的普遍的存在としての生命・死・自然・宇宙を考える。
  • 生命はどこからきてどこへいくのかの問い
  • 自分と自然・宇宙との関係
  • 臨死状態での体外離脱現象
  • 神秘主義・神秘体験
  • 主権は自然や宇宙にある。

A. 宇宙が生成する発想…天皇の祖先神としての天照大神、三種の神器、万世一系、現人神、八百万神、神人合一、天孫降臨説、太陽男根説、皇国史観(伝統史観)
B. 宇宙が進化する発想…現代科学、進化宇宙論、生物学的進化論、地質学的進化論、発展史観(進歩史観)
C. 宇宙が生成発展する発想…経営の神様・松下幸之助氏の発想
D. 太極思想と陰陽五行説の発想…道教・易経・仏教思想と関係が深い、相生・相剋関係、自力・他力本願、覚者、仏人合一、循環史観(仏教史観)
E. 宇宙の秩序に基づく発想…儒教・易経、天子、君子、人事を尽くして天命を待つ
F. 宇宙に起源を求める発想…宇宙人、UFO(未確認飛行物体)、地球外生命体
G. 宇宙(霊界)に帰る発想…高橋佳子さんのミカエル(大天使)論、丹波哲郎氏の大霊界
H. 宇宙が創られる発想…三位一体説(外在的超越神・聖霊・キリスト)、処女降誕説、外在的超越神のひとり子としてのキリスト、キリストの贖罪死(アガペー)、外在的超越神の前の平等と裁き、被造物としての人間、初臨と再臨、外在的超越神の存在の客観的証明は、聖霊による処女懐胎と天上の異変(イエスの誕生もまた、にわかに輝く星によって人々に知らされた)であるというのが著者の主張である。
I. 太陽女性説…平塚らいてうさんの発想(元始、女性は太陽であった)
J. 原始母神、大地母神の発想
K. 宇宙someone説…「20歳の原点」の著者の高野悦子さんの発想
L. 女の体は宇宙をはぐくむ発想

など

◎「天からの啓示」「天の導き」を感じたという体験は、あくまでも主観的であって客観的なものではない。
◎宇宙は一つであるが宇宙観はたくさんある。その中で国家や民族の枠を超えて、何が絶対的普遍的真理になりえるかが問題である。

天啓は主観的なもの
何が絶対的普遍的真理になりえるか