宗教的・思想的観点からの日中韓関係改善に向けての一提言

現在の日中韓の関係について特に宗教的・思想的観点から考えてみると、現在、韓国内の反日キリスト教(もしくはキリスト教左派)と、反宗教的立場をとる中国共産党が、安倍内閣の右傾化を最も激しく批判しているように思われる。そのような中、2013年12月26日、安倍首相は靖国神社参拝を断行した。このことに対しては、オバマ政権でさえ「失望」の意を表明した。ここで私が最も危惧することは、日米関係の弱体化である。そこで首相の靖国神社参拝に対する中韓米の怒りまたは失望を即座に解消する究極の方法はというと、「万世一系をうたう天皇の天孫降臨神話が歴史的事実か否かを科学的に実証していくことが何よりも重要である」とするのが私の結論である。
政治的・軍事的次元における国際関係の悪化が進行する前に、わたくしは宗教的・思想的・科学的次元から、国家や民族の枠組みを超えて、何が絶対的普遍的真理となりえるかを話しあう場の重要性を訴えたいと思う。この論争の必要性を日本から世界へ向けて発信されゆくことを期待してやまない。

(追記)
医学に西洋医学と東洋医学があるように、日本外交の進むべき道を考察していく場合、次の2つの視点が考えられる。一つは、政治・軍事・経済的次元から国益になることを第一に、もう一つは、宗教・科学・思想的次元から不透明な国際政治に安定性をもたらすことである。後者は、更に、絶対的普遍的真理とは何かを提示・証明していくことに注力する。
現在の日中韓の政府間外交が停滞している時にこそ、また安倍首相の靖国神社参拝から日米同盟が弱体化する可能性が予想される時にこそ、後者の重要性に、もっと関心を抱くべきである。

(詳しくは、「3つの基本的価値観の特徴」の項目を御覧ください。)